口のカベ新聞

歯周病を治療するための検査

歯周病治療を行うために、
①プラークの歯への付着状態を知るための検査
②歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケットと言います)の深さを知るための検査
③歯の動揺の度合を調べる検査
④歯周病の進行度合を把握する体外診断検査
を行います。
すなわち、
①プラーク染め出し用の赤や紫色などの着色液を歯の表面およびその周囲に塗り、色が染まったプラークの位置を確認します。これによって、ブラッシングの方法を指導します。
②歯周ポケット(歯と歯ぐきのすき間)の検査
ポケット測定用の器具を、歯と歯ぐきの間に挿入し、歯周ポケットの深さを測定します。
一般的に、歯周ポケットの深さが2~3mmまではほぼ正常と考えられていますが、歯周炎に進行する可能性があることから、予備軍として考えた方がいいです。
歯周ポケットの深さが4mm以上になると、歯の周りの組織は破壊されている状態にあることから、治療が必要であり、放置すると歯を失うことになります。
③歯の動揺度の検査
この検査は、歯の動揺の程度を調べるもので、歯の動きの方向や度合を知ることにより、歯の周囲の骨の破壊の程度がわかります。
また、検査時の痛みの有無で歯周炎の進行度が判断されます。
いずれにせよ、歯の動揺が激しい時は重じゅうしょう症です。
④歯周病の進行度合いを把握する体外診断検査
体外診断検査には、①ポケット内に存在するプラークから特定の歯周病原細菌数を測定する方法、②だ液中に含まれる血液(ヘモグロビン)量を測定する方法、③細菌の毒素によって歯周組織が破壊されて放出されるバイオマーカーを歯と歯ぐきのすき間(歯肉溝)から出る滲出液を用いて測定する方法などがあります。
最近発売されたPTMキット(松風社)は、歯周組織の破壊によって放出された酵素(AST:アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)の歯周病量を滲出液から測定し、歯周組織の炎えんしょう症程度を4段階に判定できる客観性の高い体外診断用医薬品です。

投稿者 京町山本歯科

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